水道管の種類(鋼管)

本管

今回は、「鋼管」について説明していきたいと思います!

鋼管と聞いてみなさんはどんな配管を思い浮かべますか?

なかなかイメージしにくいかと思いますが、こちらも今まで紹介した配管同様、様々な用途に適した様々な種類があり、私たちの身の回りの生活に欠かせない配管です。

早速どのような配管か確認していきましょう!

鋼管の概要

鋼管とは、ズバリ”鋼鉄製の管”のことです。その名の通り、硬いし重いです。

主に、「構造用」と「配管用」で利用されます。「構造用」としては、仮設足場等で使われる単管パイプ等があります。今回は、「配管用」に焦点を当てて説明したいと思います。

そんな鋼管ですが、水・ガス・蒸気・油等様々な流体を通すのに用いられ、非常に多くの場所で利用されています。

種類はたくさんありますが、水道配管としてよく利用されるものをピックアップして紹介していきます!

現場では、ガス管と呼ばれたら一般的に鋼管(特に配管用炭素鋼鋼管)を指すことが多いです。

鋼管の種類

配管用炭素鋼鋼管(JIS G3542)

SGP管(Steel Gas Pipe)と呼ばれ、水(上水道用を除く)・空気・蒸気・油・ガス等の流体を運ぶのに使用されています。”黒管”と”白管”の2種類があり、大きな違いは「亜鉛メッキ処理の有無」です。黒管は亜鉛メッキ無、白管は亜鉛メッキ有で、白管の方が耐食性に優れます。また、白管よりも亜鉛メッキが厚い”SGPW管”もあります。黒管が一番安価ですね。

白管・W管は、亜鉛メッキがはがれる為、蒸気配管には適してないので要注意です!

画像引用:JIS規格ポケットブック

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(JWWA K116)

上記のSGP管を原管として内面に硬質塩化ビニルをライニングしたものです。原管・外面等により下記の3種類に分かれます。それぞれ使用箇所が異なります。

名称原管外面場所
VA管黒管一次防錆剤屋内
VB管W管亜鉛めっき屋内
露出
VD管白管硬質塩化ビニル管露出
埋設

VD管は外面被覆している分、外径が異なる為、立管バンド等は注意が必要です。

画像引用:JFEスチール(株)

水道用耐熱性硬質塩ビライニング鋼管

SGP管の内面に耐熱性硬質塩化ビニルを耐熱接着剤でライニングした鋼管になります。色は、緑色の為、他の配管とは区別しやすいかなと思います。給湯配管等で使用されます。

HTLP管と呼ばれ、耐熱温度は約85℃迄になります。

画像引用:積水化学工業(株)

硬質塩化ビニル外面被覆鋼管

SGP管の外面に硬質塩化ビニルを被覆した鋼管です。耐食性・絶縁性に優れており、主にガス配管に使用されます。露出・埋設共に使用可能です。

VI管等と呼ばれ、アイボリー色なのが特徴です。

画像引用:(株)協成

ステンレス鋼管

その名の通り材質がステンレスの鋼管です。一般配管用ステンレス鋼管(TPーD管)や配管用ステンレス鋼管(TP管)等数種類あります。TP管はSch(スケジュール)といって厚みも様々あり数値が大きいほど厚くなり高圧配管にて用いられます。

継手は、ねじ込み継手やメカ継手、溶接継手等がある為、現場に合わせて選定・施工しましょう。

画像引用:㈱ベンカン

最後に

今回は、「鋼管」について説明しました!いかがだったでしょうか?

他の管種同様たくさんの種類がありますよね。

冒頭で述べたように、鋼管は様々な流体を流すのに適しており、本管・給水管・プラント工場等様々な場所でも用いられます。

それぞれの特徴・用途を理解して、使用していきましょう!!

今回もありがとうございました!

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